五目稲荷弁当とプラネタリウム

今から30年も前の話ですが、私と夫は新婚の2年間を新潟市で暮らしました。
当時、市内を流れる信濃川のほとりに「郵便貯金会館」という施設があり、
最上階のプラネタリウムに、毎月よく遊びに行きました。(現在は閉館されています)
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ドーム部分が、当時最新鋭の機器を備えていたプラネタリウムです。
ここでは、丁寧に作られた番組が、毎月新しい内容で上映されていました。

開始時間になって館内の照明が消えると、夕闇が映し出されます。
地平線には民家や森のシルエットが浮かび、虫の鳴き声が聞こえ、
宵の明星が現れ、しだいに無数の星が天に輝く・・・。
いつもそんなイントロで星の世界にいざなってくれました。
投影機の存在を忘れるような満天の星や銀河、繊細で美しい画像と音の世界は、
今も強く印象に残っています。
内容も、学問的なことが分かりやすく解説されていて興味深く、私も夫も、
ここで上映されるプログラムの大ファンでした。会館通いは結婚前から始まり、
毎月第一日曜日の朝一番の上映めがけて駆け込んだものです。
     (↓ 今も大切にとってあるパンフレット)
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ある日、同じ階の作業場で、スライドの原画作りに打ち込んでいる方を
見かけました。今やその分野で世界的に有名な沼澤茂美さんでした。
緻密で美しい天文イラストを描かれる方で、当時お歳は二十代前半。
斬新な発想と行動力で、日々試行錯誤を重ねながら、番組制作に
情熱を注いでおられたようです。
ご本人のエッセイ集によると、
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約40分の番組のために、100枚以上の原画を手書きしてスライドを起こし、
BGMも1000曲以上を聞いて凝った選曲をされたそうです。
月の半数は早朝の2時帰り。楽しく満ち足りた日々だったそうです。

毎月新作を作り続け、4年間で50作。
しかも数あるプラネタリウムの中でもトップレベルの良質なプログラム。
これは奇跡としか思えません。
あのプラネタリウムの映像を思い出すたび、今でも沼澤さんの熱い思いを
感じます。

私たち夫婦は、1984年に転勤で新潟市を離れ、同じ年に沼澤さんも
郵便貯金会館を辞してプラネタリウムのソフト制作会社を設立されました。

短い間だったけれど「天文写真家・イラストレーター沼澤茂美」の黎明期に、
手間ひまかけた珠玉の作品を見せてもらうことができたのは、
とても幸せなことだったと思います。


お弁当は昨日のものです。
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☆五目稲荷
☆出汁巻き卵
☆アスパラのゴマ和え
☆ニンジンのタラコ和え
☆ミニトマト


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by nekomama_kisaragi | 2011-09-17 16:32 | お弁当
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